えんぴつやマジック、スプレーで描かれてるものを最初見た時ピンとこなかった。 アナログならではの強弱・ノイズなどの質感が表れて、少し既視感のある仕上がり（いわゆる子供が描いたような）という印象を受けたからだと思う。
しかし、それがイラレで書かれると、ストロークの情報が失われて、線の動きや絵の形態だけが残り、自然にそこに集中せざるを得なくなり、その良さをくらってしまう。 本来コンピュータはきれいなベジェ曲線を描くというステレオタイプも相まって、 そのヘタウマ性を持った線に衝撃を受けてしまった。
ここから得られるものは、情報を削ぎ落としたとき余計に残ったものが強調されるということで、 モーションキャプチャし、それをシンプルにビジュアライズされたときも、同じような良さを感じた。 しかし無数の複雑系の中から、良さのみを見出すことなんて可能なのか？
